0~4歳 わが子の発達に合わせた 1日30分間「語りかけ」育児
サリー・ウォード 著、汐見 稔幸 監修、槙 朝子 訳
1日30分間、ひとりの子供に親が向き合い、関わり合い、対話する。これを提唱している本です。
子供と満たされた気持ちを共有する時間は、それだけで完璧な時間だと思います。心の支え、心の栄養は、完璧な時間の積み重ねが与えてくれるのかもしれません。私はそう思ってこの本を参考にしました。30分間はあっという間の時もありますが、向き合う30分を毎日捻出するのは大変なことだと実感しました。私の場合毎日子供1人につき30分とはいきませんでしたが、向き合い心を通わせようと努めてきました。育児書はいくつか読んだと思いますが、常に思い出して心掛けたのはこの本の教えでした。
絵本の読み聞かせを日課にしてきたのもこの本の影響です。読み聞かせは「語りかけ」育児の趣旨とは異なりますが、絵本を囲んだ満たされたひと時も作れたと思います。その記憶が子供たちの心の支えになるようにと続けてきました。
日本では毎日の食事やお弁当を作ってあげることも重要と考え、手作りがたたえられ、ごはんが愛情を育むとよく言われます。あえて書くと、私自身は家での食事作りはほとんど手作りで育ててきました。けれども、基本外食でも、お惣菜を並べても、お弁当は調達でも、それと愛情の大きさとは別だと考えています。例えば台湾では外食が当たり前だったり、タイでは家にキッチンもなかったり。でも愛情には問題ない訳です。ごはんの準備は素晴らしい愛情で尊いです。しかし、ごはんの準備が大変だったり割に合わないのならば、手放して他に頼ればいいと思います。子育ては、親子が満ちた時間を共有し対話すること第一でいいと思います。
また、日本では幼い子供と親が一緒に入浴するのは当たり前でも、他の国ではシャワーだけ浴びるのが普通だし、子は親の裸を見た覚えがないのも当たり前だったりします。でも日本らしく、親子でお風呂のついでに30分心を通わすのも、対話の時間を捻出する手だと思います。著者のサリー・ウォード先生は驚くかもしれませんね。
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