一糸乱れぬ美しいハーモニーを奏でるオーケストラ。
オーケストラの一人ひとりの舞台裏を、
いえ、舞台裏に入るもっと前から、
身支度を整えるところから、
こっそり見せてくれるとっておきの絵本です。
カーラ・カスキン作、マーク・サイモント絵、なかがわちひろ訳
あすなろ書房
初めて読んだ時に一目ぼれした絵本です。大人でも子どもでも、音楽が大好きな方、とりわけクラシック好きな方にはお気に入りの絵本になるかもしれません!
緊張感と高揚感が交差するクラシックコンサート。観客もおしゃれをして背筋を伸ばして鑑賞します。シックで上品なオーケストラの皆さんが一つになって奏でる演奏は、観客を包み込んで特別なひと時をもたらしてくれます。
そんなちょっと遠い存在感のあるオーケストラの皆さんを別の視点からも眺めてみると、一人ひとりが実に様々で個性や人間味にあふれる暮らしなんだ!と親しみが沸く、ユニークでしゃれた絵本です。
原作が1982年にアメリカで出版された当時、現地では児童書の推薦本としてこぞって選定されたようです。日本語版は以前は、すえもりブックスから「オーケストラの105人」という題名で出版されていましたが絶版になり、その後あすなろ書房から「105にんのすてきなしごと」という題名で出版されています。
Karla Kuskin 作, Marc Simont 絵, HarperCollins 1982
カーラ・カスキン 作、マーク・サイモント 絵、岩谷時子 訳
すえもりブックス(絶版になりました)
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