スティーブ・ジェンキンズ 作、佐藤見果夢 訳
評論社
表紙の手のひらはゴリラの手のひらです。この絵本を手にした人は、手のひらを表紙の絵に重ね合わせてしまうことでしょう。表紙をめくると、思いがけず小さな生き物のかわいらしさに驚いたり、肉食の生き物の鋭い目つきにヒヤッとしたりしながら、とても楽しく眺められます。巻末には登場した生き物たちの解説があり、大人も楽しめる絵本図鑑です。貼り絵で描かれており、美しい紙の質感や切り方で、愛嬌ある生き生きとした生き物たちを表現しています。子どもたちが貼り絵の作品を作る時には、強力な師匠にもなってくれる絵本です。
巻末の解説を除けば文章は短く簡単です。とはいえ、赤ちゃんに読んで見せたら迫力に驚いて泣いてしまうかも? 生き物に関心を持ち始める頃になったら読んであげられると思います。想像力や好奇心がきちんと知識に結び付く小学生くらいが最も楽しめるのではないでしょうか。
巻末の解説も含め、漢字にはすべてふりがな付きです。
これは、陸上最大の肉食動物アラスカヒグマの横顔。↓
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