お兄ちゃんは、家まで競争しよう、と言って生垣をくぐって行きました。
けいこが追いかけていくと、生垣の向こうには森が広がっているのでした。
けいこは森でお兄ちゃんを探すうちに「かくれんぼう」という子に出会い、
彼と森の動物たちと一緒にかくれんぼを楽しみます。
末吉暁子 作、林明子 絵
偕成社
ひっそりとした森の中に入った時に感じる、現実離れした少し怖い雰囲気。ひょっこり何かが出てきそうな緊張感。この物語では、その予感が的中するようにファンタジーが繰り広げられます。見失ったお兄ちゃんを探し、勇気を出して森の中を進んで行く「けいこ」は、森で出会ったみんなと、いつの間にか楽しいかくれんぼをして夢中になります。読者も、黄金色の森の絵の中に隠れたみんなを探すのに夢中になるはずです。
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