そこで、櫛稲田姫が「やまたのおろち」のおとりとなることを知る。
スサノオは姫を救うため、おろち退治に挑む。
スサノオは太刀でおろちを切り刻むと、その尾から剣が現れた。
この剣をスサノオは天照大御神への詫びとして献上し、
姫を妻に迎えて出雲で幸せに暮らしたのだった。
赤羽末吉 絵、舟崎克彦 文
あかね書房
日本の神話全六巻のうち「やまたのおろち」は第三巻ですが、最初に制作された作品だそうです。折り込み付録によると、従来は「やまたのおろち」は蛇として描かれるのが通説だったところを、赤羽氏は膨大な文献の調査と現地取材を重ね、龍蛇として描くことに決めたそうです。櫛稲田姫についても、従来は櫛に変化(へんげ)しスサノオの髪に身を隠す描写が一般的でしたが、現地取材に基づき、変化させず、おとりとして立つ姿で描くことに決めたのだそうです。また、登場する一般人の服の色も従来とは異なり、麻色に根拠をもって設定。おろちを迎え撃つ酒の造り方にもこだわりが込められています。
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