ザラザラくんはまっすぐな道を歩き、バラバラくんを探しに行きます。
出会ったポツポツちゃんとシマシマくんは、
一緒にくねくねした道を歩いて探してくれます。
四角い広場にツルツルくんがいました。
あれ!ツルツルくんの後ろに、バラバラくんがいました!
さわる絵本「これ、なあに?」
バージニア・A・イエンセン、ドーカス・W・ハラー 作
きくしま いくえ 訳
偕成社
ザラザラ、バラバラ、ポツポツ、シマシマ、ツルツル。この名前は、キャラクターたちの見た目そのものです。そして、触った感じそのものです! この本は点字の技術が生かされ、絵の黒い部分が盛り上がっているので、指先で触って感じ取ることができるのです。 丸い家、三角の家、四角い広場、まっすぐな道、くねくねした道も、指で文字通り感じ取ることができます。色も形もシンプルに抑えた上品で美しい絵ですので見るのも楽しいです。丈夫な紙を使っており、リング綴じでしっかり開き使いやすいです。小さなお子さんがどんどん見て触って大丈夫です。
私が子どもの頃、他にない特徴を持つこの絵本が大好きでした。点や線の盛り上がった所が、引っかいたら取れるんじゃないかとやってみたのにビクともしなかったのを覚えています。実家にあったこの絵本はいつの間にか誰かの手に渡り、私もすっかり存在を忘れていましたが、本屋で偶然にこの絵本に再会して一気に思い出しました。当時も人気のある本でした。改めて今見てもおすすめです。割高ですが、時代が変わっても斬新で美しく、目と指先で味わうという特徴を持ち、丈夫な作りを考えれば納得です。
0 件のコメント:
コメントを投稿