2025/01/12

「パンやのくまさん」 働くことってどんなこと? 

パン屋の店主である くまさんの一日の様子を、 起床してパンを焼いて販売し、売り上げを確認し、就寝するまで、 順を追って描いています。

   
フィービ・ウォージントン、セルビ・ウォージントン 作
福音館書店


小さくてシンプルですぐに読み終える作品ですが、見て楽しく読んで楽しく、メッセージの力に秀でた絵本だと思います。
くまさんの一日を通して、働くこととはどういうことで、お金はどこから得られるのか、小さい子どもにもわかりやすく伝わります。また、いつも同じ調子の毎日を繰り返しているくまさんの生活は、すっきりきちんとしていることが伺えます。そして、礼儀正しくて子どもに飴玉のサービスをする文面と、淡くて柔らかい描写の絵からは、くまさんの丁寧でやさしい性格も伺えます。くまさんのパン屋さんに行ってみたいな!そう思わせるくまさんです。それも、くまさんの仕事において大切であることに間違いありません。――何もこんなに理屈を並べなくても、読み聞かせるだけで、子どもにはくまさんの仕事ぶりが真っ直ぐ十分に伝わるのがわかると思います。
幼稚園くらいからのお子さんへの読み聞かせと、小学1、2年生くらいのお子さんが音読するのにいいと思います。

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