2025/03/04

「だんごむしそらをとぶ」

毎日地面の枯葉ばかりを食べているだんごむし。 
空を眺め、ぼくも空を飛びたいな、羽があれば飛べるのにな、と思います。 
だんごむしはトンボの羽を手に入れ、設計図を描き工具を使い、
そらとぶマシンを作り上げ飛び立ちます。

   
松岡達英 作
小学館

虫がとにかく嫌いで怖い人は多いですが、大人が虫嫌いだとしたら、それを子どもに伝播させる前にきれいな絵の絵本を子どもに選んでみてはいかがでしょうか。
絵本図鑑などで目にする松岡達英さんが描く絵本です。松岡さんが描く自然の世界は細やかで美しく、表情も色合いも優しくて、私は大好きです。「だんごむしそらをとぶ」からは、松岡さんの虫たちへの愛情や、魅力的な生態への敬意が伝わってきます。身近で小さなだんごむしが大きくかわいらしく描かれ、夢を叶えて冒険する物語です。子どもが好奇心旺盛な時にこそ何度も読んであげたい本です。小さな命を大切にする心が育まれそうです。

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