2025/02/28

「はなのすきなうし」自分に素直に生きる牛

フェルジナンドは、 仲間から離れて一人花の匂いを嗅いでいるのが大好きな、 
おだやかな牛です。 
賢いお母さんは、フェルジナンドの個性と満足感を認め、
好きなようにさせてやります。 
しかし、闘牛のための牛を探しに来た人間たちは、 
たまたま暴れまわったフェルジナンドに出会い、
連れて行ってしまいました。 
闘牛場に現れたおだやかなフェルジナンドは・・・・。

   
マンロー・リーフ 作、ロバート・ローソン 絵、光吉夏弥 訳
岩波書店

お母さんはちょっとしか登場しませんが、フェルジナンドの変わった個性を認める判断力に脱帽です。
さて、いつもは穏やかなフェルジナンドが力強い牛だと勘違いされて闘牛場へ出されてしまいますが、フェルディナンドはその状況でも慌てることなく、見栄を張ることもなく、いつもの調子で穏やかに芳しい花の匂いを堪能するのです。フェルディナンドの人に左右されない素直さにも脱帽です!
挿絵は全部白黒です。格調高い雰囲気なのにユーモラスな表情が豊かで、親しみの持てる素敵な絵です。

2025/02/26

「はなをくんくん」

春が待ち遠しい時期にぴったりの絵本です。雪景色の中で生きものたちが冬眠している静かな世界にうっとりさせられます。そして生き物たちが春の訪れを感じ、一斉に動き出す躍動感と春を見つけた喜びが、柔らかく優しく描かれています。 原作の題名は、"The Happy Day" です。なるほど!!
 
ルース・クラウス文、マーク・サイモント 絵、きじま はじめ 訳
福音館書店 
     
雪景色は白と黒で描かれています。雪景色は、ゲレンデのように太陽が反射してきらめくまばゆい銀世界ばかりではありません。のどかな場所が雪に覆われると、まるで墨絵のような、静かでおとなしい白と黒の雪景色になります。 雪に覆われていない部分がわずかな時、その部分は陰になり黒く見え、墨絵のような景色になるのです。 人里離れた山の雪景色は、それこそ白と黒の世界なのでしょう。 「はなをくんくん」の世界観と同じです。感受性の強い幼児期にゆっくりと読んであげたい絵本です。
すべて平仮名で書いてあり読みやすく簡単な文章なので、小学1年生が自分で音読学習するのにもぴったりだと思います。

ところで、何かと引き合いに出されるレイチェル・カーソンの「沈黙の春」という有名な本があります。原書は "Silent Spring" で、1962年に農薬が環境に与える影響について先駆けて指摘した本です。タイトルの意味は、よく考えると実に恐ろしい世界を暗示しています。眠りから覚めて一斉に躍動感に満ちるはずの春に、何も起こらなかったとしたら・・・。
沈黙の春という意味が怖いと思うかどうかは、大自然の生命の息吹を想像できるかどうかにかかっていると思います。特に都会に住んでいるならばなおさら、小さい時からあえて動植物に触れておきたいものだと思います。絵本や図鑑も大いに役立つと思います。「はなをくんくん」を知っていれば、沈黙の春の意味にピンとくるに違いありません。

2025/02/22

「木のうた」文字はなくても多くを語る美しい絵本

雪が残る地に静かに枝を広げて立つはだかの木。
雪の下には草花の種がこぼれ落ちており、 土の中には冬眠中のリスが丸くなっている。
雪が解けて春がやって来ると、 草花の種もリスも眠りから覚め、活動を始めます。
1本の木を舞台にし、1年間の移り変わりが描かれています。

 
イエラ・マリ 作
ほるぷ出版

文字のない絵本です。
木の落ち葉は腐葉土となり草木の命を育む。鳥は木の枝で巣作りをし新しい命を育む。木の実のどんぐりはリスの命を育む。このような季節の移り変わりと命の引継ぎ、恵み恵まれる関係が、ページをめくる度に展開されます。最後のページはまた最初のページにつながり、季節と命の循環を眺めながら、繰り返しページをめくる楽しみがあります。
真冬のページは白と黒の点描でのみ描かれており、寒々とした静寂に包まれていて印象的です。ひたすら耐え忍ぶような厳しさを感じさせられます。けれどもその情景に隠れた所で、命は生き生きと活動する時を待ちわびているのですね。

2025/02/20

「ピッツァぼうや」

ごきげんななめのぼうや、ピートを、お父さんがピザにしてしまうという「ごっこ」遊びをします。二人はふれあい、ピッツァ遊びの役割をなりきって楽しく心を通わせます。ピートは心満たされごきげん回復です。

ウィリアム・スタイグ 作、木坂涼 訳
らんか社(旧セーラー出版)

実際に真似できる遊びのアイデアが物語になっています。あたたかくユーモラスで、ほほえましい表情のイラストに癒されます。お父さんが活躍する頼もしいお話です。ウィリアム・スタイグ氏の作品には、男の人の頼りがいのある心や家族のぬくもり、意外な角度からの視点、温かなユーモアがみられます。ウィリアム・スタイグ氏のもう一つの特徴である素朴なイラストと白く広い余白は、読み手が想像した光景を思い描く余裕を持たせて引き込んでいきます。
ピッツァといえばイタリア!という訳で?小粋なことに、本の前後の見返しの色が、赤と緑のイタリアンカラーで演出されています。

 
William Steig, , HarperCollins
ハードカバー版とボードブック版があります。

2025/02/18

「洪水のあとで ―ノアたちのその後―」

世界を覆い尽くした大洪水が引くと、
ノアの箱舟はアララト山の上に取り残された。
箱舟の中で仲良く暮らすノアとその家族や生きもの達は、
山を下り、箱舟を下ろし、植物を育て、子ども達を増やしていった。
豊かな恵みに満ちて土地が手狭になると、生きもの達の多くは他の土地へ移り、
地上は再び生きもの達でいっぱいになった。

アーサー・ガイサート 作、小塩 節・小塩トシ子 訳
こぐま社 
絶版になりました


前回の「ノアの箱舟」の続編です。
仲良く暮らすノアの家族と生きもの達が力を合わせ、箱舟をアララト山から下ろし、ひっくり返して住まいにします。山のふもとで生きものたちも植物も繁栄し、やがて生きもの達は各地へと旅立ちます。この豊かで希望に満ちた想像の世界は、前作「ノアの箱舟」の色のない描写から代わり、彩り豊かに表現されています。希望の印とされる虹がひときわ鮮やかで印象的です。

こちらも、日本語版と原書ともに絶版状態のようです。

原書:
After the Flood
by Arthur Geisert. Houghton Mifflin Harcourt, 1994. 

2025/02/17

「ノアの箱舟」

ノアとその家族は、神様に命じられて箱舟を造った。
箱舟には、地上のひとつがいの生きもの達とノアの家族が乗り込んだ。

アーサー・ガイサート 作、小塩 節・小塩 トシ子 訳
こぐま社
絶版になりました

――― 地上が水で覆われた後、再び地上に住めるようになって箱舟から出ると、空に虹がかかった。――― ここまでの様子が描かれています。
ノアの箱舟について知るには、この絵本が最もおすすめです。作者のアーサー・ガイサートは銅版画家だそうです。羊皮紙のようなクリーム色の下地に、緻密な黒い線で表現された絵が神聖な印象で美しいです。ノアが箱舟を造るに至った経緯に加え、表紙が発するメッセージの通り、特に箱舟の中での暮らしの想像図が細部まで描かれています。ノアたちが着々と箱舟を造る様子、ひとつがいの生きもの達が次々にやってくる様子、一片の雲が現れ、次第に集まって雨雲になっていく様子。これらの様子が同時進行で描かれていきます。そして地上が水で覆われてからは、ノアとその家族は生きもの達の世話に追われます。
私が一番好きな場面は、地上の水が引いた後にノアが1羽の鳩を放ち、その鳩がオリーブの枝をくわえて戻って来たことで、再び地上に住めるようになったことを知る、という場面です。


鳩は平和の象徴ですが、画家のピカソが描いた鳩の絵が平和の象徴の始まりだったそうです。ピカソは他にもオリーブの葉をくわえた鳩の絵を好んで描き続けています。タバコのピースのパッケージにもオリーブをくわえた鳩がデザインされています。このような有名な作品に限らず、鳩とオリーブの葉はよく見かけるモチーフです。また、この絵本は空に虹がかかるまでの物語で、虹に重要な意味があります。虹もよく見かけるモチーフですが、聖書に由来する意味も込めて描かれているかもしれませんね。 日本人は聖書になじみがないのが多数派である一方、世界では聖書に書かれていることが頻繁に引き合いに出され、物語や映画でも聖書を知らないとピンと来ない場面が多々あります。聖書に書かれていることは膨大ですが、無宗教であってもノアの箱舟は少なくとも知っておくべき基礎知識だと思います。

文章は簡潔で、すべての漢字にふりがなが付いています。
 残念ながらただいま日本語版も原書も絶版状態のようです。
次回はこの続編『洪水のあとで ―ノアたちのその後―』について書きます。

原書:
The Ark
by Arthur Geisert. Houghton Mifflin Harcourt, 1988.

2025/02/14

「これがほんとの大きさ!」世界記録サイズの生き物を実物大で見る!

世界一小さい哺乳類。 世界最大のガ、クモ、カエル、ミミズ。 世界最大の爬虫類に世界最大の卵や目玉! アリクイの舌の長さや世界最長のナナフシの長さ。 どのくらいでしょうか? 世界記録を持つ生き物たちのサイズを、 実物大の絵で見て驚き、楽しめる絵本です。

   
スティーブ・ジェンキンズ 作、佐藤見果夢 訳
評論社

表紙の手のひらはゴリラの手のひらです。この絵本を手にした人は、手のひらを表紙の絵に重ね合わせてしまうことでしょう。表紙をめくると、思いがけず小さな生き物のかわいらしさに驚いたり、肉食の生き物の鋭い目つきにヒヤッとしたりしながら、とても楽しく眺められます。巻末には登場した生き物たちの解説があり、大人も楽しめる絵本図鑑です。貼り絵で描かれており、美しい紙の質感や切り方で、愛嬌ある生き生きとした生き物たちを表現しています。子どもたちが貼り絵の作品を作る時には、強力な師匠にもなってくれる絵本です。 巻末の解説を除けば文章は短く簡単です。とはいえ、赤ちゃんに読んで見せたら迫力に驚いて泣いてしまうかも? 生き物に関心を持ち始める頃になったら読んであげられると思います。想像力や好奇心がきちんと知識に結び付く小学生くらいが最も楽しめるのではないでしょうか。
巻末の解説も含め、漢字にはすべてふりがな付きです。
これは、陸上最大の肉食動物アラスカヒグマの横顔。↓


2025/02/12

「にわとりとたまご」文字のない絵本

おんどりと出会っためんどりは卵を産み落とし、卵をあたためる。 
卵の中では命が育まれ、 やがて雛は自力で卵の殻を割って出てくる。 
雛は成長して大人になっていく。
そして表紙に戻り、命の営みが繰り返されていく。

イエラ・マリ、エンゾ・マリ 作
ぽるぷ出版

「鶏が先か、卵が先か」の絵本といえばこちらも素敵です。どこを見ても美しく、線と点が成す形、白と黒、赤、黄色だけの限定された色使いが印象深いです。羽の一枚一枚、脚のうろこの一つ一つが描き込まれ、質感が伝わってきます。また、卵の中の様子を真っ黒い背景の中に静かに描いた3枚の絵があり、命の誕生の神秘を感じます。割れた卵の繊細な姿もまた美しいです。文字のない絵本です。

原書: "L'uovo e la gallina" Iera Mari, Enzo Mari

2025/02/10

「はじめはタマゴ」“FIRST THE EGG” 巧妙な切り抜き絵本

アメリカ人のローラ・ヴァッカロ・シーガーによる、「鶏が先か、卵が先か」の命題に取り組んだ作品です。まず初めのページに卵が現れます。それは卵の形に切り抜いて表現してあります。ページをめくると卵の形の切り抜きはヒヨコになり、鶏が現れます。同様に切り抜きを生かしてオタマジャクシがカエルに、種は花に、嬉しい成長を遂げていきます。
ただの切り抜き絵本ではありません。一見何気ないようですが実は巧妙に計算されていて感心します。生き生きとして可愛らしく品のあるアクリル画の技量にも学ばされます。切り抜き効果と上品な絵、言葉のウィットが奏で合う、大人をうならせる美しい絵本です。些細なものごとを純粋に見つめると、奥深く広がる世界があることに気付かせてくれます。

   
ローラ・ヴァッカロ・シーガー 作・画、久山太市 訳
評論社

アメリカでは数々の受賞歴があり推薦されています。添えられた少しの言葉がウィットに富み効果的に展開していく味わいを、ぜひ原書の英語版で。アメリカの amazon.com から送料もあわせて20~30ドルで購入できます。

原作 :  “FIRST THE EGG” Laura Vaccaro Seeger
コールデコット賞
ドクター・スース賞

2025/02/08

「かわいいてんとうむし」見て楽しい、触って楽しい秀逸な仕掛け絵本

表紙に開いた穴から見える10匹の立体的なてんとうむし。 1ページずつめくっていくと、 お話とともに、てんとうむしが1匹ずつが消えていきます。 最後にはみんないなくなっちゃうのかな??
 
「かわいいてんとうむし」 あなあきしかけえほん
メラニー ガース 作、きたむら まさお 訳
大日本絵画
   

見て楽しい、触って楽しい秀逸な仕掛け絵本です。丈夫にできており、赤ちゃんからずっと愛用できます。
てんとう虫がページをめくる度に減っていくしかけになっており、幼い子どもには不思議な魅力でしょう。大人だって、その簡単だけれども面白いしかけに感心します。子どもたちもやがて、1匹ずつてんとう虫が消えていくしかけを発見し、そうなのか!と感心することでしょう。どうなっているのかな?という疑問に自分で答えを見つけ、わかった!という体験と喜びが刻まれる、思い出深い絵本になることと思います。また、1から10までの数字を数えるのに慣れることもできます。
「・・・・1ぴき きえた」が繰り返される簡潔な文は、絵本の読み聞かせを始める頃にもぴったりですし、子どもが自分で音読を始める頃に読むのにもぴったりです。
原作の英語の絵本は "Ten Little Ladybugs"です。日本で入手できなくても、アメリカの amazon.com から送料を合わせて約20ドルで新品を購入できます。

2025/02/06

「ぼうぼうあたま」180年前から世界中で読み継がれているドイツの絵本

この本は淡い黄色の背表紙のせいか、本棚の中で見逃しそうなほどおとなしくたたずんでいます。しかし、本棚から取り出して表紙を見るやいなや、いつもギョッとさせられるのです。なんとも奇妙で異彩を放つこの表紙のペーター。ひと目見たら忘れやしません。ましてや、本の中には何が書いてあるのか、気にならない人がいましょうか?

   
「ぼうぼうあたま」第4版 2006年8月発行
ハインリヒ・ホフマン 作、 伊藤 庸二 訳
五倫文庫

表紙のペーターはどう見ても身だしなみが悪いです。その他、いたずらやわがままな子、良くない癖のある子などが登場します。この本には、そんなことしてたらあんな大変なことになってしまうよ、という教訓が、面白おかしく、または恐ろしく大げさな表現で、わかりやすく図解してあります。おだやかで詩的な日本語訳は工夫が凝らされ楽しく読めます。
この本はドイツで1844年に初版が出版され、ヨーロッパすべての言語に訳されたそうです。日本では1936年に初版が発行されたそうです。私は、評判を知り図書館で「ぼうぼうあたま」を読んだ時、強烈に心に残る「まさか」の連続の教訓に、眉をひそめたり笑ったりしました。そしてひと目で心に残るとはいえ、何度も繰り返し読みたい、見たい衝動に駆られました。不思議な魅力を放つ「ぼうぼうあたま」が古くから愛されている訳は、一度手にした人には難なくわかると思います。
私が高校生の時の家庭科の先生が、「しつけ(躾)とは、身を美しくする、と書くのですよ」とおっしゃっていました。大人になり子供に躾をする立場になったとしても、ガミガミ説教するのは「身が美しく」ないですね。代わりに、親子で「ぼうぼうあたま」を読んでおいて、「ぼうぼうあたま」の話を引き合いに出すと丸くおさまります。強烈な教訓を思い出し、笑って「身を美しく」できてしまうのです。180年もの間、こうして世界中の家庭でこの本が活かされてきたのかな、なんて思います。

2025/02/04

「おちゃのじかんにきたとら」素敵な家族のあたたかい話

お母さんと女の子がお茶の時間を楽しもうと思ったら、 予期せぬお客様が来ました。 トラです。 トラは家中の食べ物、飲み物、すべてをお腹に収め、そして帰って行きます。 食べるものが何もなくなったところに、お父さんが帰ってきて・・・

   
ジュディス・カー 作 、晴海 耕平 訳
童話館

かわいらしいイラストがおしゃれで、中身も秀逸な絵本です。家族全員あわてることなく、淡々と気前の良い振る舞いをする素敵なストーリーで、こんな穏やかな対応ができるようにありたいと、読んだ後はいつも丸い気持ちになるのです。尖がった気持ちの一日に気付いたら手に取りたい本です。

2025/02/02

「ピノキオの冒険」の原作

 
カルロ・コルローディ 作、R・インノチェンティ 絵
金原瑞人 訳、西村書店
銀の絵筆賞受賞

ピノキオを読むならカルロ・コルローディ原作「ピノキオの冒険」の完訳版に決まりです!細やかで美しい挿絵は、ピノキオと同じフィレンツェ出身の画家によるものだそうです。黒い布貼りの表紙で紙のケース箱入りという装丁で、イタリアの名作にふさわしいお姿です。日本語訳は歯切れがよく読みやすいです。
子供向けにアレンジした作品とは違い、原作であるこの内容には残酷なエピソードが多々あります。けれども話の展開が速い中でたくさんの笑いと教訓が繰り広げられ、飽きずに早く次々と読みたくなる面白い本です。ピノキオの話がこんなに教訓じみていて、暗いけれども面白く、出来事が次々に起こって読むのが止まらなくなるなんて、原作を読むまで知りませんでした。長い文章ですので読み聞かせするには何日もかかりますが、次読んで!と何度もせがまれました。ただ、ピノキオが追いはぎに遭遇したり吊り下げられたりという場面は、幼い年頃にはトラウマになる怖さですので、無理に読み聞かせず見極めが必要かと思います。また、長い話の中に登場する様々なキャラクターは伏線でもあり、それぞれが後の話の中に再びあらわれ、多方向に展開する話を結び付けながら進んでいきます。私にとって中でも印象的だったのは、コオロギとカタツムリという名脇役でした。
読み終えたら映画「ピノッキオ」と見比べてみても面白いです。映画の方も、これまた話がコロコロと展開します。   
映画「ピノッキオ」DVD