「シンドバッドの冒険」
ルドミラ・ゼラーマン 文・絵、脇明子 訳
岩波書店 2002
冒険心旺盛のお子さんにおすすめです。千夜一夜物語(アラビアンナイト)の中で有名なシンドバッドの話を3部作にした絵本の1冊目です。
この「シンドバッドの冒険」では、まず千夜一夜物語ができた経緯が語られます。王の残虐行為をやめさせるために、美しく賢いシェヘラザードが千一夜にわたって王に次々に物語を聞かせて楽しませ、いつしか王は改心した、という話をわかりやすく書いています。
そしていよいよシンドバッドの冒険の話が始まります。船乗りのシンドバッドが立ち寄るクジラの島、遭難して出会う巨大なロク鳥、恐ろしいダイヤモンドの谷について描かれています。シンドバッドの行く手に次々と立ちはだかる困難に、その先がどう展開していくのかと気持ちが高ぶります。
すべての絵が、ペルシャの美術品をもとにした豪華で繊細な模様で縁取られ、ペルシャの雰囲気を感じ取りながら読み進められます。
次回は2冊目の「シンドバッドと怪物の島」について書きます。
文章は丁寧で美しく、落ち着いた印象です。
読み聞かせるなら6歳前後から面白味がわかるかと思います。
漢字にはふりがな付きのところと付いていないところがあります。

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