2025/10/30

「くまのビーディーくん」

ビーディー君は、セイヤー君のぜんまい仕掛けのクマです。
いつも一緒に遊んで一緒に寝るのです。
ある日、ビーディー君は留守番中に本を読み、
クマは洞穴に住むことを初めて知ります。
そして、クマらしく洞穴で過ごしてみることにしました。
けれども何だか落ち着きません。
どうやら何か必要なものが足りないようなのです。
「くまのビーディーくん」
ドン・フリーマン 作、松岡享子 訳
偕成社 1976
厚生省児童福祉審議会特別推薦

クマは洞穴にすむ勇敢な動物だと知ったビーディー君は、ならば自分も勇敢なクマらしく、洞穴で暮らしてみようと試みます。そうして、ビーディー君にとって一番心安らぎ満ち足りるものは何かを知ります。おもちゃのビーディー君と人間のセイヤー君との、優しくて温かな物語です。ふたりの結び付きに心が動かされます。
挿絵は白黒の版画で、雪景色や明かり、夜空や洞穴の暗さが引き立っています。ビーディー君とセイヤー君の表情が優しく、微笑ましいです。

すべてひらがなとカタカナで書かれています。
小学1、2年生の音読学習にもぴったりです。

2025/10/28

「ヘンリー・ブラウンの誕生日」

主人の意思ひとつで家族が売られ、離れ離れにされてしまう奴隷。
子どもの頃から働かされ、仕事にミスがあれば容赦なく怒鳴られ、たたかれる奴隷。
世の中に自由というものがあることを知りながら、自由に生きることのできない奴隷。
これらはすべて、ヘンリー・ブラウンという奴隷のことだ。
自由を求めて命がけの逃亡を計ったヘンリー・ブラウンの半生を描いた、
本当にあった話。
「ヘンリー・ブラウンの誕生日」
エレン・レヴァイン 作、カディール・ネルソン 絵
千葉 茂樹 訳
すずき出版 2008
コールデコット賞受賞


奴隷の暮らしや奴隷の気持ちとはどんなものだったのだろう。人権について知り、考える年齢になった小学生に読んであげて欲しいと思います。今、私たちに起こるとはとても考えられないことがかつて本当にあったのだと、歴史の醜い場面を感じることができる絵本です。
ヘンリー・ブラウンは、1815年にアメリカのヴァージニア州ルイーザで奴隷の子どもとして生まれたそうです。奴隷であるがゆえ、10代の半ばに両親と引き離され、その後さらに、結婚して築いた家族とも引き離されます。そしてついにヘンリーは、奴隷の身の上から解放されるための逃亡を決心します。逃亡は想像以上に過酷なものでした。ヘンリーの命がけの逃亡とは?結果はいかに?
この絵本の中に登場する奴隷たちは皆、抑圧されたうつむき加減の視線を見せています。その陰のある硬い表情の中にも、希望の見えない表情、大切な人を見守る表情、苦悩に満ちた表情といった様々な表情を見せ、その思いが読み手・聞き手の意識に入り込んできます。魂のこもった絵と言葉に、心が打たれることでしょう。コールデコット賞オナー賞を受賞した作品です。

2025/10/26

「こねこのぴっち」

リゼットおばあさんの庭にはたくさんの動物がいます。
猫のマリとルリには5匹の子猫がおり、
一番小さくて一番おとなしいのがピッチ。
ピッチはちょっと変わった子猫です。

 
ハンス・フィッシャー 文・絵、 石井桃子 訳
岩波書店 1987


ちょっと変わった子猫のピッチが、他の動物になってみたくて真似する姿。病気になったピッチを心配したり、怖い思いをしたピッチを笑わせようとする動物たち。その無邪気さがほほえましく、まるで幼い子どもたちの行動そのものです。子どもたちは同じ気持ちになって物語りに入り込んでいくことと思います。
作者であるスイスの画家、ハンス・フィッシャーは、パウル・クレーに師事していたそうです。この作品はフィッシャーが末娘のために病床で4年をかけ、愛情をかけて描き上げた作品だそうです。33×22.5cmの大きな紙面に描かれたのびやかな線の絵が、表情豊かで愛らしいです。小さいサイズの「こねこのぴっち」もありますが、こちらの大画面でご覧になるのがおすすめです。横に広がる画面の醍醐味や、細やかでにぎやかな場面の迫力が楽しめます。

小さいサイズの「こねこのぴっち」↓


ハンス・フィッシャー 文・絵、 石井桃子 訳
岩波書店 1954

2025/10/24

「しょうぼうじどうしゃ じぷた」

ジプタはジープを改良してポンプやサイレンを付けた消防車。
同じ署内の消防車や救急車と比べ、小さくて見劣りします。
小さな火事の時にしか出動しませんでした。
しかしある日、山小屋が火事になり、
山火事の惨事を防ぐために出動を命じられたのは、 
小さくても馬力があり、険しく細い道に向いているジプタでした。
 大活躍したジプタは子ども達の人気者になりました。

 
「しょうぼうじどうしゃ じぷた」
渡辺茂男 作、山本忠敬 絵
福音館書店 1966年

 

 

自分の持ち味を力にするジプタの物語。
1966年に発行されてからずっと愛され続けている絵本です。大人気の消防車が主人公で、コンプレックスを持つ主人公が、マイナスと思っていた自分の特性を生かして大活躍し、自他共に認める個性的なヒーローになるという普遍の爽快なストーリー。勇気と自信を持っている「じぷた」を、心の中に持ち続けていて欲しいと思います。
「消防自動車99の謎」(消防の謎と不思議研究会 編著, 二見書房, 2006年)によれば、消防車は活躍の場に求められる仕様で作られる車両で、1台1台が異なるのだそうです。また、隊員が署の上の階から下の階へ鉄棒にしがみ付いて滑り降りる「すべり棒」というのは、危険を伴うため今はもうないのだそうです。「じぷた」の絵本の中には「すべり棒」が出てきますので、「じぷた」を愛する人には少し残念ですね。



2025/10/22

「いちご」

「いちご」
新宮 晋 作
文化出版局 1975

いちごの魅力に、その生命力と輝きのみなぎる描写でで迫る美しい絵本です。「いちご」は、彫刻家の新宮氏が初めて試みた絵本の作品なのだそうです。大人の方々が堪能できる芸術的な絵本としてもお勧めしたいと思います。いちご栽培をしているお子様にもいいですね。
新宮氏の絵本の作品を読む時、清らかでピンと張った空気の中にいるような緊張感を覚えます。その引き締まった雰囲気の中で、作品テーマの対象物の世界に引き込まれていきます。対象物に間近に迫って圧倒されたり、その本質に感心させられたり、添えられた詩的な言葉で愛でるのを楽しませてくれたりします。その世界感は、まるで宇宙を想像する時のような、日常からふうっと離れていく感覚に似ていると私はいつも感じます。新宮氏の「いちご」の世界は、まさに宇宙へとつながって行くんです。

2025/10/20

「そら、にげろ」

むかしむかし、 旅人が犬に吠えられると、
旅人の服の模様の鳥たちが5羽、
逃げ出してしまいました! 
旅人はひたすら逃げた鳥たちを追いかけます。
はたして捕まえられるのでしょうか?

「そら、にげろ」
赤羽末吉 作・絵
偕成社 1978
国際アンデルセン賞 画家賞
台湾・中國時報選定
ライプチヒ国際ブックデザイン展金賞受賞
絶版になりました

文章が少ししかない、ほとんど絵だけの絵本です。
旅人はひたすら野を越え山を越えて走り回ります。様々な景色、愉快なできごとが描かれているのを眺めると、文がなくても自然と口から言葉が出てきます。一人で読むよりも親子で読むと楽しいです。 
作者の赤羽氏がこの絵本のカバーのそでに記しているように、何度も見る度にいろんなことが見えてきます。主人公が「旅人」であるためか、この話は短い時間のできごとではありません。よく絵をみると、長い長い時間をかけて展開していることに気付きます。時の移ろいと出来事の移り変わりを一枚の紙面に描く絵巻物のように、絵を見ることで話を読めます。これは赤羽氏の絵に特徴的な描き方だと思います。ですから赤羽氏の絵はいつもわかりやすくて、話にスッと入り込んでいけるのだと思います。

2025/10/18

「美女と野獣」エロール・ル・カインが描く

父親の命と、欲張りで見栄っ張りな2人の姉の命と引き換えに、 死を覚悟してケダモノの御殿に向かったキレイさん。しかしケダモノは、見かけによらず親切で優しいのです。

「美女と野獣」
ローズマリー・ハリス 再話、エロール・ル・カイン 絵
矢川澄子 訳
ほるぷ出版 1984
全国学校図書館協議会選定図書
日本子どもの本研究会選定図書
絶版になりました

「美女と野獣」の原作に近い作品をお探しでしたら、この絵本はいかがでしょうか。
キレイさんは、例えつらい状況の中でも美しいものを愛で、相手を思いやる心優しく美しい女性です。キレイさんはケダモノに出会って間もなく、見かけは恐ろしいが心は優しいケダモノの本質を見抜き、心を開いていきます。悲しみと寂しさがにじみ出た表情のケダモノに、優しく向き合うキレイさんの慈悲深い愛情に胸が打たれます。 
エロール・ル・カインの描く絵は、吸い込まれるようにうっとりする柔らかな曲線と色彩が美しいです。見開いたページの半分には絵が、もう半分には文章が書いてあり、文章は伝説の生きものたちなどの絵模様でぐるりと囲まれています。ル・カインの絵を眺めていると、不思議な物語の世界へと導かれ、引き込まれてすっかり浸ってしまいます。
文章も美しく、特にキレイさんの言葉は心から優しくて正直で素敵です。

すべての漢字にはふりがなが振ってあります。

2025/10/16

「ウォーターハウス・ホーキンズの恐竜」

1807年生まれのウォーターハウス・ホーキンズの実話に基づく物語。
ウォーターハウスは幼い頃から、まるで生きているような動物の模型を作ることに熱中していた。 やがて彼は、実物大の恐竜の模型を創り上げては、 人々を古代の世界にいざない魅了した。そこにはたいへんな作業や創意工夫を成し遂げる熱意があり、作業の妨害による苦悩もあった。

「ウォーターハウス・ホーキンズの恐竜」
バーバラ・ケアリー 作、ブライアン・セルズニック 絵
千葉茂樹 訳
光村教育図書 2003
コルデコット賞受賞
絶版になりました

大好きな物事にいつも夢中な小学生におすすめの絵本です。ひたむきな姿に心打たれ、勇気をもらうことでしょう。 
ほとんどの人々が恐竜がどんな姿をしていたのかを知りえなかった19世紀中頃、恐竜の再現のために生涯を捧げたウォーターハウスの伝記です。ロンドンの芸術家ベンジャミン・ウォーターハウス・ホーキンズは、科学者リチャード・オーウェンの協力を得て、世の中で初めて完全な恐竜の模型を創り出し、見事な演出方法で人々を魅了しました。そしてウォーターハウスはアメリカに呼ばれ、恐竜の完全な骨格標本を初めて作り上げます。そしてアメリカの博物館のための模型作りも始めるのですが、悲しい困難が降りかかります。しかし、それでも情熱を持ち続けたのでした。
ウォーターハウスの模型は、現在でもロンドンの南方にある水晶宮公園 (Crystal Palace Park) で見ることができます。
Crystal Palace Dinosaurs


ウォーターハウスの真面目さ、命を吹き込まれたような恐竜の模型の迫力が伝わってくる、きめ細かくて圧倒感のある絵です。コルデコット賞を受賞しています。
すべての漢字にはふりがなが振ってあります。

原書:
The Dinosaurs of Waterhouse Hawkins,
by Barbara Kerley (Author), Brian Selznick (Illustrator),
Scholastic Press, 2001.

2025/10/14

「リアル・ラヴ」ショーンのために描いた絵

「リアル・ラヴ」ショーンのために描いた絵
ジョン・レノン 絵、オノ・ヨーコ 序文
 徳間書店 2000
絶版になりました

ジョン・レノンが愛するご子息のためにイラストを書き、それに言葉を添えて読み上げている素晴らしいひとときが目に浮かびます。こちらも幸せな気分になります。愛に満ちたジョンの歌のように、このシンプルでいて想像力に富んだ温和なイラストと言葉が響きます。

英語と日本語で書いてあります。

絶版ですが、ジョン・レノン公式サイトの Books タブからか中身を少し見ることができます。

2025/10/12

「変なお茶会」

お茶会の招待状を受け取ったさまざまな人たちが、 世界各地からトランスバールの城へ向かってやって来て再会を喜び合います。 そして、お茶会のテーブルで天然のココアを皆で味わい、 また来年会いましょうと帰って行きます。

   
佐々木マキ 作
絵本館 
 
変なお茶会は、年に一度、決まった時刻に湧き出る天然のココアを飲む集まりです。実に変な話だけれども、実に憧れる話です。
人と待ち合わせする時、相手は今頃車であのあたりを走っているのかな?飛行機で窓の外の景色を眺めているかな?颯爽と歩いてこちらに向かっているかな?などと、ともに同じ目的地へ向かっている様子に思いを巡らせることがあると思います。「変なお茶会」に集まるメンバーも、多様な手段で同じ目的地を目指してやって来ます。その様子が個性豊かで楽しく、待ち合わせ相手を思う時のように想像してしまいます。強烈な趣向と贅沢気分に浸れる、ドキドキする楽しい話です。
佐々木マキさんの作品で、私はこれが一番好きです。私は本のカバーは読む時にパサパサして気になるのですぐに捨ててしまいますが、「変なお茶会」の、にやりと微笑んだ月が印象的なカバーは大事に付けています。カバーを外してみると渋い草のような色の布貼りハードカバーで、こちらも素敵です。 

2025/10/10

「いぬとくま ずっとふたりは」

「いぬとくま ずっとふたりは」
ローラ・ヴァッカロ・シーガー  作、落合恵子 訳
クレヨンハウス 2008

この1冊に3つの短い話が入っています。イヌとクマとのごく普通の日常を描いており、話がコロッと変わって終わってしまう短くシンプルな展開の中に、イヌとクマが互いを思いやる気持ちがあふれています。仲が良くてほほえましく、話も面白いですよ! 性格の違いも察することができます。イヌは少し我が強い感じが見られ、クマは器の大きな感じがします。 物語りも絵の筆使いも共におおらかです。

すべてひらがなとカタカナで書かれています。
小学1年生の音読学習にもぴったりです。

2025/10/08

"When Pigasso met Mootisse"

"When Pigasso met Mootisse" 
by Nina Laden, chronicle books, 1998.

フランス生まれのマティスとスペイン生まれのピカソはパリで出会い、互いに画家としての知名度を上げていきました。2人は競い合うにつれて互いの作品を悪く言うようになっていきました。しかし、やがて互いに尊敬するようになり、生涯の友となったのだそうです。("When Pigasso met Mootisse" あとがきより。)
その2人の出会いをもとに、個性のぶつかり合いを豊かな色彩で描いた絵本をご紹介します。英語で書かれており評判が良いです。ざっと次のような物語です。

あるところに、どんな絵でも変わった描き方をするピガソという若い豚と、豪快で鮮やかな絵を描くムーティスという若い牛がいました。2人はそれぞれ評判の良い画家になり、大物になって人々に騒々しく囲まれるようになると、それを避けて心落ち着く静かな場所を探し求めました。ピガソは東向きのかわいい家に、ムーティスは西向きのかっこいい家に引っ越しました。2人がそれぞれのお向かいさんにご挨拶に出かけると、ばったり2人は出会いました。そう、ピガソとムーティスはお向かいさん同士になったのです。こうして2人は出会い、仲良く行き来するのでした。ところが作品を批判し合うようになり、互いに見せつけるように絵を描いて激しく争うようになって、2人は家の間の道に木の壁を立ててしまいました。しかし、やがて互いが気になり、良さを認め合うようになり、気が付けば、互いの家を隔てていた木の壁に、2人で素晴らしい作品を作り上げていました。それからというもの、ピガソとムーティスは大の仲良しになったのです。

英文は子ども向けなのでそれほど難解ではなく、特にあとがきのピカソとマティスについての記述は易しいです。英語の学習にもいかがでしょうか。読み上げている動画(非公式)も見受けられます。日本語版はありません。

2025/10/06

「わすれられないおくりもの」

賢くて物知りのアナグマは皆に慕われていました。
そのアナグマが死んでしまった時、
アナグマの友だちは皆、悲しみにくれました。
やがて皆は、アナグマとのすばらしい思い出を語り合います。
「わすれられないおくりもの」
スーザン・バーレイ 作、小川仁央 訳
評論社 1986

アナグマの友だちは悲しみの涙を流すだけ流した後に、様々なことを教えてくれたアナグマに感謝し、思い出を大切に楽しむようになります。アナグマが友だちの一人一人に教えた数々のことは、アナグマ亡き後も皆の中で生きていて、いつでも思い起こすことができるのです。
大切な人との別れほどつらいものはないものです。しかし、その人との良い思い出は自分の一部となって存在し続け、生きる力にもなってくれます。このことを穏やかに疑似体験させてくれる「わすれられないおくりもの」は、子どものみならず大人の心にも響きます。そして、これからもずっと、アナグマは読む人に「よく生きる」とはどういうことかを教えてくれることでしょう。

すべての漢字にはふりがなが振ってあります。
小学生の音読学習にも良います。ただ、訳者の小川さんの文はどの絵本でも読点が多すぎて不自然な気もします。各々の感覚によるのかも知れません。

2025/10/04

どうぶつ絵本「はじめまして」見て触って楽しい本

どうぶつ絵本「はじめまして」
グザヴィエ・ドゥヌ 作
小学館
アマゾンで中身の見開き6ページが見られます

1ページに1匹ずつかわいい動物が出てきて、「うさぎ ぴょんぴょん」「いぬ ワンワン」という一言が添えられています。各ページには穴が開いており、穴は動物の姿の一部になっています。絵は白と黒がほとんどで差し色が少し入っています。珍しいことに表紙は背も裏もぐるりと柔らかな黒い素材で覆われていて、白い犬もぷっくりした感触。丈夫なボードブックで角が丸く、赤ちゃんから楽しめます。見て触って読んでもらって楽しい本ですね。プレゼントにも良さそうです。

2025/10/02

「まいごのペンギン」

ある日、男の子の家の前にペンギンが現れました。
ペンギンはどうして男の子のところへ来たのでしょう。 

「まいごのペンギン」
オリヴァー・ジェファーズ 作、三辺律子 訳
ヴィレッジブックス
ネスレ子どもの本賞金賞受賞作
絶版になりました

迷子のペンギンはどこから来たのか?そう考えた男の子は行動を起こし、やがて真実へとたどり着きます。一生懸命な男の子の大胆な冒険と、寡黙なペンギンとのすれ違いに胸が高鳴り、心の奥にある“たいせつなもの”をそっと思い出させてくれる絵本です。壮大な南極への旅を思わせるような大判サイズの本です。
文章もシンプルです。日本語版は残念ながら絶版になっていますが、英語の原書はいかがでしょうか。評判が良く人気があります。アマゾンにサンプルが掲載されています。

 原題: Lost and Found
 by Oliver Jeffers (Author, Illustrator), Philomel Books, 2005.