2025/10/06

「わすれられないおくりもの」

賢くて物知りのアナグマは皆に慕われていました。
そのアナグマが死んでしまった時、
アナグマの友だちは皆、悲しみにくれました。
やがて皆は、アナグマとのすばらしい思い出を語り合います。
「わすれられないおくりもの」
スーザン・バーレイ 作、小川仁央 訳
評論社 1986

アナグマの友だちは悲しみの涙を流すだけ流した後に、様々なことを教えてくれたアナグマに感謝し、思い出を大切に楽しむようになります。アナグマが友だちの一人一人に教えた数々のことは、アナグマ亡き後も皆の中で生きていて、いつでも思い起こすことができるのです。
大切な人との別れほどつらいものはないものです。しかし、その人との良い思い出は自分の一部となって存在し続け、生きる力にもなってくれます。このことを穏やかに疑似体験させてくれる「わすれられないおくりもの」は、子どものみならず大人の心にも響きます。そして、これからもずっと、アナグマは読む人に「よく生きる」とはどういうことかを教えてくれることでしょう。

すべての漢字にはふりがなが振ってあります。
小学生の音読学習にも良います。ただ、訳者の小川さんの文はどの絵本でも読点が多すぎて不自然な気もします。各々の感覚によるのかも知れません。

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