命と引き換えにきれいな赤い上着を差し出します。
次に出会ったトラにはきれいな青いズボンを、
その次に出会ったトラにはきれいな紫色の靴を、
最後に出会ったトラには緑色の傘を差し出しました。
4匹のトラはちびくろ・さんぼからもらった品を身にまとい、
我こそがジャングルで最も立派なトラだと思うのですが ――。
「ちびくろ・さんぼ」
ヘレン・バンナーマン 作、フランク・ドビアス 絵
光吉夏弥 訳
瑞雲舎 2005
まずは、ちびくろ・さんぼとトラたちとのやり取りが滑稽で楽しいです。それから、4匹のトラが喧嘩になり、1本の木の周りをぐるぐる回っている内にとろけるバターになってしまう名場面と、さんぼの家族がそのバターを使って作ったホットケーキをたっぷり食べる満足感。最後まで面白さが満載です。ちびくろ・さんぼとお父さんお母さんは、鮮やかでカラフルな色が似合っておしゃれですね!
なお、そのバターはインドのギ―というバターで、近頃は日本でも売られているのを見ますね。
次回は作者のヘレン・バンナーマン自身が挿絵を描いた初版本をもとに出版された「ちびくろさんぼのおはなし」について書きます。

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