2025/10/22

「いちご」

「いちご」
新宮 晋 作
文化出版局 1975

いちごの魅力に、その生命力と輝きのみなぎる描写でで迫る美しい絵本です。「いちご」は、彫刻家の新宮氏が初めて試みた絵本の作品なのだそうです。大人の方々が堪能できる芸術的な絵本としてもお勧めしたいと思います。いちご栽培をしているお子様にもいいですね。
新宮氏の絵本の作品を読む時、清らかでピンと張った空気の中にいるような緊張感を覚えます。その引き締まった雰囲気の中で、作品テーマの対象物の世界に引き込まれていきます。対象物に間近に迫って圧倒されたり、その本質に感心させられたり、添えられた詩的な言葉で愛でるのを楽しませてくれたりします。その世界感は、まるで宇宙を想像する時のような、日常からふうっと離れていく感覚に似ていると私はいつも感じます。新宮氏の「いちご」の世界は、まさに宇宙へとつながって行くんです。

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