にぎりめしはお地蔵様のところへ転がって行きました。
おじいさんは にぎりめしをお地蔵様に差し上げ、
お地蔵様のお告げに従ってお堂に隠れます。
すると、夜中にお堂の前に鬼たちが来て酒盛りを始めました。
おじいさんはお地蔵様から鬼たちの置き土産をもらい、家に帰ります。
それを知った欲張りでぶしつけな隣のおじいさんとおばあさんは、
真似をしてみるものの、哀れな結果となってしまいます。
「にぎりめしごろごろ」こどものとも傑作集
小林輝子 再話、赤羽末吉 画
福音館書店 1994
「むかし、あったけずおん。きこりの じさま、すんでいたっけと。」
このような語り口で書かれ、声に出してゆっくりのんびりと読みたくなる昔話です。横長の紙面に伸びやかに描かれた絵はわかりやすくて楽しく、登場するキャラクターの豊かな表情が話を面白くしてくれます。
小学1年生の教科書に採用された「おむすびころりん」と同じような話です。「おむすびころりん」では、おじいさんのおむすびがネズミの巣穴に転がり落ち、追いかけたおじいさんはネズミにもてなされます。おじいさんはお土産に小槌をもらい、小槌を振るたびにお米や小判が出てきて、おじいさんとおばあさんは幸せに暮らします。「おむすびころりん すっとんとん ころころころりん すっとんとん」と繰り返されるのが楽しく、かわいらしい話です。欲張りなおじいさんとおばあさんは出てきません。
欲張りじいさん、ばあさんに登場して欲しいならば、「にぎりめしごろごろ」を! 面白いですよ。

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