2025/11/04

「てぶくろ」

おじいさんが森の中で落とした手袋の中に
生きものたちが次々と住み込みます。
あっという間に住人は7匹に。
はじけそうになった手袋は、どうなるのでしょう。

「てぶくろ」ウクライナ民話 世界傑作絵本シリーズ
エウゲーニー・M・ラチョフ 絵、うちだりさこ 訳
福音館書店 1965
厚生省中央児童福祉審議会推薦
全国学校図書館協議会選定
日本図書館協会選定
大阪市立中央図書館選定

手袋にはまず、すんなり入りそうなネズミ、カエルが住み込みます。続いて、ウサギ、キツネ、オオカミ、イノシシ、クマが順に入りたいとやって来ます。ウサギの段階で現実ならば無理なところを、絵を見ると画力により心配ご無用に思えてしまいます。さすがに段々と窮屈になっていき、最後のクマが手袋に収まる姿だけは、読者の想像に任せています。また、手袋に生きものたちが入り込むにつれ、手袋が次第に建築物のようになったり、破れそうになっていく変化も凝っていて、何度読んでも飽きません。驚くべき面白さです。同じようなセリフを淡々と繰り返す昔話でありながら、こんなにも豊かに描かれていることで、世界中で長く愛される絵本になったのだと感じました。

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